小さな体に、大きくて愛くるしい瞳が印象的なチワワは、
メキシコ原産と考えられている、世界最小の純血種です。
「チワワ」とは、メキシコ最大の州の名前に由来していると考えられています。
アイフルのCMの”くーちゃん”といえば誰しもわかるのではないでしょうか?
くーちゃんで人気に火が付き、一時は異常なまでのブームとなりましたが、
今はそこまででは無いものの、常にランキング上位に入っているほど、
安定した人気を誇っている犬種です。
チワワはその体の大きさから、”ポケットドッグ”とも呼ばれています。
愛玩犬としての必須条件である「小柄」という面で、
十分すぎるくらいクリアしているチワワは、
日本の住宅事情に見事にマッチする犬種です。
その点が多くの家庭で支持される理由ですが、人気の秘密はそれだけではありません。
チワワは見かけによらず、勇敢で闘争心の強い性格ですから、
その小さい体を大きく見せようとしてとてもよく吠えます。
通常は吠え癖のある性格は嫌がられるものですが、
チワワの場合、超小型犬ながら、力の面での警護能力は低いものの、
”吠えることで危険を知らせる番犬”としての役割を果たす事ができるのです。
また、少々生意気なところがあるのですが、
その点を丸々カバーできるくらい、非常に愛情深いところがあります。
その深い愛情を向けるのが飼い主ただ一人というところが、
さらにチワワの魅力を引き立てています。
チワワの毛色ですが、スタンダード基準には、標準カラーが定められていませんので、
豊富なカラーバリエーションが存在します。
こういったところも、人気の秘密ではないでしょうか?
こうしてあげればきりが無いほどの魅力をもったチワワですが、
その小さな体ゆえ、病気がちな面もあったりと、注意すべき点はたくさんありますので、
チワワをパートナーとして迎え入れる前には、
ある程度の知識を備えてからにしましょう。
チワワは陽気で活発、好奇心旺盛な性格です。
その小さな体からは想像もつきませんが、動くものに対する反応の鋭さや、
闘争心の強さなどといった意外な面を持っている事でも有名です。
小柄ながら、大型犬に立ち向かっていく負けん気と大胆さには、
見た目とのあまりのギャップに本当に驚かされます。
利口で物覚えもよく、飼い主に対して従順です。
飼い主と認め、心を開いた相手には、この上ない愛情を全身で表現してくれます。
また、独占欲が強いので、飼い主の目線が自分に向いていないと
やきもちを焼くほどです。
こういった少々わがままな性格も、
飼い主にとってはチワワの可愛さを際立てている所ではないでしょうか。
チワワは甘えん坊ですが、自立心の強いところがあるので、
ひとりで留守番も出来てしまう性格です。
その小さい体では、大型犬のような警護能力は期待できませんが、
警戒心の強さとよく吠えるという点では、番犬としての役目も果たします。
チワワは、その昔から愛玩犬として、人から愛されるために生まれてきた犬種ですので、
プライドの高いところがあります。
小型犬特有の繊細さや神経質な面も持ち合わせていますので、
扱いには気をつけなければなりません。
その見た目のかわいさから、ついつい甘やかしてしまうこともあると思います。
しかし、チワワは利口ですから、抵抗すれば飼い主は許してもらえる、
ということをすぐに理解してしまいます。
最初からそのようにわがままを許してしまうと、その負けん気の強さが災いとなって、
わがままで吠え癖のひどい性格になってしまいますので、
可愛いからこそしっかりとしたしつけを心がけるようにしましょう。
チワワの起源については諸説あり、どれも明確にはされていません。
様々な犬種の中で、チワワのルーツが一番ミステリアスとされています。
いろいろな説が唱えられているなかで、一番有力とされているのが、
9世紀ごろに、メキシコの先住民族であるトルテカ族が飼っていた
「テチチ」という犬が祖先だという説です。
テチチは、小さめで引き締まった体をしており、
吠えない気質であったといわれています。
当時の文献や遺跡などにテチチの姿がたくさん描かれており、
そこには現在のチワワの特徴が多くみられるそうです。
このテチチのルーツについては全く明らかにされていません。
トルテカ族のあとにメキシコを支配したアステカ族にとって、
テチチは神聖なものとされていました。
テチチの被毛カラーによっても宗教的な用途が異なっていたようで、
ブルーコートが特に神聖視され、
レッドコートは宗教儀式で神への生け贄とされていたといいます。
赤犬を人とともに火葬する事で、犬が人の罪悪の身代わりとなる、
または、犬が悪霊から守ってくれるとされ、
死後の世界の平穏を願う目的でそのような風習が存在したようです。
この事から、テチチが現在のチワワ同様、
人とともに生きてきた犬であったということが見て取れます。
メキシコ先住民の墓から多くのテチチの骨が発掘されていることが
それを物語っています。
その後、1519年に、ヘルナンド・コルテス率いるスペイン軍がメキシコに侵略、
アステカ族のすべてが滅ぼされる事になります。
これと並行するように、テチチの消息も数世紀にわたって途絶えます。
1850年に、アメリカ人がメキシコとの国境付近のチワワ州から、
基礎となる犬を持ち帰った事が名前の由来となっています。
その後、アメリカ南西部で改良が重ねられ、
より小型化されて出来たのが、現在のチワワのスタイルです。
当初は短毛のスムースコートのみでしたが、後にパピヨンなどとも交配され、
ロングコートが登場しました。
アメリカケネルクラブ(AKC)にチワワが最初に登録されたのは1904年の事で、
その後爆発的なブームが巻き起こります。
チワワは「世界一小さな犬」として、
アメリカから世界中に広がっていくことになります。
日本に輸入されたのは戦後で、人気が出始めたのは1970年代の事です。
2006年には、ジャパンケネルクラブ(JKC)において、
登録数がダックスフンドに次いで第二位となるなど、
人気犬種としての地位を確立、現在も常にランキングの上位に入るほどの
安定した人気を誇っています。